小説以外でこんなに没頭して読んだのはひさしぶり、
内田洋子さんの「イタリアからイタリアへ」
ものすごくおもしろかった〜。
ナポリでの留学時代、ミラノでの修行時代、
船上で暮らした数年間。それぞれに描かれる
ものすごくリアルなイタリアという国。
ナポリには卒業旅行で訪れた際にすごく気に入って、
憧れのポンペイ遺跡だけでなく、カプリ島に行ってみようと
急遽予定を変更して延泊した。
その時は景色の美しさや下町の勢いのある感じなどが
気に入ったけど、暮らしてみると垣間見える数々の不条理があるなんて
想像もできなかったなぁ。
須賀敦子さん、光野桃さん、田丸公美子さん、ヤマザキマリさん。
そして内田洋子さん。
イタリアについて日本の女性が書いた文章は
なんでこんなにおもしろいのが多いのだろう。
私がイタリアが好きなだけなんだろうか。
いずれにせよ、今まで知らなかった作家に出会い、
その人の著書を片っ端から取り寄せて
どんどん読んでいくのは至福の日々だ。